今回ツッコませていただくのは、『ライオンのごきげんよう』(3月27日放送分)に出演した香取慎吾。
正直、いま、香取慎吾の世間的人気ってどうなんだろうと気になっていた。というのも、「週刊女性」(主婦と生活者)の毎年恒例アンケート「好きなジャニーズ&嫌いなジャニーズ」で、SMAPの中で唯一「好き」「嫌い」どちらでも圏外だったのが、香取慎吾だからだ。
かつては「慎吾ママ」が大流行、NHK大河ドラマ『新選組!』に出演するなど、人気者だったはず。それが映画『西遊記』で友情パワーに呪われたように「なまか、なまか」ばかりを連発しているあたりから何かが狂ってしまったのか、どうも影が薄くなっている印象がある。そうした状況下で、『ごきげんよう』(フジテレビ系)の子どもへのアンケートはなんだか鮮烈だった。
「お台場に来ていた小学生50人に聞きました!」として「香取慎吾の超ウケるトコロ」を子どもたちに聞いたというのだが、1位は「口が大きい」で、2位は「マヨネーズが好き」で、3位を当てろというのが問題だ。本人の予想は「お父さん……(スタッフの反応を見ながら)いや、違います。(正解の)答えより良いこと言った感じ。ほ~って」と様子見をした挙げ句、こう回答する。
「鼻が大きい」。だが、これは外れ。正解はなんと「ちょっと太っている」だった。おすぎとピーコには以前から「小太りだから好み」と言われているものの、今の子どもたちに「ちょっと太っている」と認識され、それが「超ウケる」としてイジられるなんて、立派に今も芸人的なキャラとして現役ではないか。ちなみに、同じく子どもたちに聞いた「慎吾ちゃんがSMAPじゃなかったら?」でも、1位の「料理人」に続き、2位が「お笑い芸人」。そうか、子どもたちには今もちゃんと「面白いお兄さん」なのだ。良かった。
さらに、5秒以内で順番を答えるという「即決!順番!BANG!−BANG!−BNAG!」では、「溺れてたら助ける順番は?」という質問があり、香取の答えは「う~~~ん……中居、草なぎ、木村! ダメだなぁ、木村君、最後にしちゃダメ」。
すかさず小堺に「え、稲垣さんは?」とツッコまれると、「見えてなかった(笑)」「吾郎ちゃん、一番じゃないとダメです! 死んじゃいます」「吾郎ちゃん、一番に助けないといけないのに、見えてなかった」と、完全に稲垣の存在を忘れて大爆笑をとっていた。
だが、実は香取が稲垣を忘れたことには理由がある。それまでは「女性とすれ違った時に最初に見る順番!」「儲かる仕事の順番!」「魅力を感じる女優の順」といった問題が、ずっと4分割のマスの左上に書かれ、3択になっていた。だが、最後の問題のみ問いが枠の外にあり、4択から順番を決めるというものになっていたのだ。つまり、「左上のマス=問題」という思いこみで、単純に稲垣という選択肢が見えていなかったのだろうから、もしかしたらこれは番組側の巧みなボケの誘導だったのかもしれない。
それでも、結果は大成功。同番組で最も大きな笑いが起こった瞬間となっていた。こういう天然な部分が見えたり、「ちょっと太って」いたり、ピュアなところが本来の持ち味なのだと思う。だからこそ、そろそろ香取には熱い友情パワーの「なまか」や「両津勘吉」の呪縛から逃れ、もう一度子どもたちにイジられるスターになってほしいと思うのだった。
(田幸和歌子)
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