2014年5月30日金曜日

早くも離婚危機!? 新婚・宇多田ヒカルを待ち受ける“イタリア大家族”の洗礼

今月23日、イタリア人の23歳男性とイタリア南部の教会で結婚式を挙げた宇多田ヒカル。母・藤圭子の自殺から約9カ月、宇多田の悲しみを支えたであろうパートナーと幸せそうな姿を披露し、日本のファンは祝福ムードに沸いている。

 しかし、片やネット上では「離婚も早いのでは?」という気になる意見も。その理由は「宇多田が南イタリアの濃密な家族関係に耐えられるわけがない」というものだ。

 確かに宇多田も、夫の家族を「漫画に出てきそうな明るくにぎやかな大家族」と表現していたが、イタリアは家族の結びつきが強いといわれる国民性。前夫・紀里谷和明との離婚理由について「ひとりっ子の悪いクセみたいなのが爆発した」「彼の理想は(公私ともに)一体化することで、でも私はそうじゃなかった」と語っていた宇多田なだけに、ベタベタした家族は最も苦手そう。しかも、どうやらイタリアの家族関係のこってりさは、日本人が想像する以上のものであるらしい。その一例が、『テルマエ・ロマエ』で知られるマンガ家・ヤマザキマリのケースだ。

 現在はアメリカ在住のヤマザキだが、以前は夫の故郷であるイタリア北部で家族5人と同居。そのときの経験を「太陽の引力ぐらい強い力を持った人間たちの存在に、たちまち自分の中のエネルギーを吸い取られてしまうことになったのです」と、コミックエッセイ『モーレツ!イタリア家族』(講談社)で明らかにしている。

 ヤマザキの夫は典型的なイタリア人のイメージとはほど遠く、“むしろ英国風”のジェントルマンだというが、両親や祖父母、妹は個性が強すぎる“統一性のない家族”。中でも特に問題だったのが、姑の強烈な性格だ。

 いわく、姑は言いたいことをきっぱり言い、やりたいことはやりたい放題という“自由気ままなイタリア女”。そんな姑にとっては、ヤマザキの日本人らしい“奥ゆかしさ”が理解できない。たとえば、とある食事会に家族全員で呼ばれた際、用意されたご馳走を食べきれないと言えず無理して食し、帰宅途中にリバースしてしまったヤマザキに対し、姑は一言、「言いたいことを言わないなんて、カラダに悪いじゃないの!!」。さすがのヤマザキも黙っていられず、「一応受け入れようとするフトコロの広さを、イタリア人も見習ってもらいたいもんスよ!!」と日本人の美徳を説くのだが、「そんな甘えた理屈が通ると思ってるから、日本は外交がヘタクソなんじゃないか」と姑も追撃。さらには「あんたは何が出ても食べるってんだね!?」とたたみかけられ、意気揚々と「子羊の脳みそフライ」を食卓に上げられたという。

 しかし、そのフライは「タチウオの天ぷらのように美味」だったそうで、ケンカとしてはヤマザキが勝利したようだ。果たして、繊細な性格で知られる宇多田が、ヤマザキのように善戦できるか……心配ではある。
また、過酷なのは年越しパーティーだ。大勢の客を招待し、酒が回れば「ハメハズシ・タイム」のスタート。パーティーの同伴者とは違うカップリングがで出来上がっていたり、カウントダウンが済めば深夜に手持ち花火で大騒ぎ。もちろん、初日の出のころには、居間に酔いつぶれた大人たちが屍のごとく転がっているという。このような大型食事会は定期的に行われるそうで、40名近くが集まった昼食会の際には「皿洗いは延々夜まで続きました」というから壮絶。宇多田の挙式でも、教会があるポリニャーノ・ア・マーレの地元住民が大勢詰めかけ家族同然に祝おうとしたというが、この行動も実にイタリア人らしい話。逆に厳戒態勢を取ってしまった宇多田に対して、イタリア人から不満が噴出したのも当然だったのかもしれない。

 それでも、こうしたにぎやかさがたまにならまだいいが、家には来客が毎日のようにやってくるのが日常。ヤマザキの場合は、ただ家の中を数メートル移動しただけで「(来客対応のため)まるで素人立場でトライアスロンにでも参加してしまったような、激しい息切れと疲労感が発生」してしまったといい、疲労困憊の日々を送っていたそう。イタリア人との付き合いは、“心から相手に伝えたい気持ちがあるのなら、はっきり「口に出す」”ことが大切なようだが、歌詞でも「伝えようやめようこのまま隠そう」「側にいても遠回しな表現探してる」(「Can You Keep A Secret?」)などとつづる宇多田に、それができるのだろうか……!?

 とはいえ、イタリア人が家族主義を貫く結果として“ドラマティックで愛情豊かで、人生を謳歌できる人間性”が築けているのだとしたら、「人間活動」中の宇多田にはまたとないピッタリの環境。宇多田夫婦がどこに居住するのかはまだ発表されていないが、彼女の創作欲を高めるのはイタリアの大家族が鍵を握っているのかもしれない。


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